
フランスの西海岸、パリからナント市(ナントの勅令があった都市)を通り越し、更に西へ行ったところにある、ノワールムティエ島があります。
この島の特徴がなにせ、世界でただ一つなのです。
Unique au mondeの意味は?ノワールムティエの不思議
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ノワールムティエ島のUnique au monde
ノワールムティエ島という島は特別な島で、この島でしかないことがあります。
友人がこの島にセカンドハウスを持っていて、たまに誘われ行ってくるのです。
コバルトブルーとか、透き通る海とでもいうのか、宣伝文句は頭に浮かばないのですが、実際心が洗われるほど綺麗な島です。
その、Unique au mondeというのは、この島は干満がある孤島で、本土と島を繋ぐ道が干満で海に埋もれているのが、干潮時に道ができる、世界でもここだけ(多分)起こる現象です。
この現象はこの島でのみあり、世界で他の島では観測されていません。
1970年代に橋ができ、そんなユニークな場所を求めて訪れる観光客で賑わう夏のバカンス地です。
フランス西海岸ノワールムティエ島と大西洋
ノアールムーティエ島は、ヴァンデ県にあるビスケー湾に浮かぶフランス西海岸の島です。
ラバールデモンが大西洋の入り口で、ここからノワールムティエ島へ行けます。
ノワールムーティエアンリル、バルバトル、レピンヌ、ラゲリニエールという4つのコミューンがあり、 島の長さは約18km、幅は500メートルから12 kmまでさまざまで、面積は49km2です。
パリからノワールムティエ島まで

ノアールムーティエ島には橋が建設されていますので、車で渡れます。
パリからは約500キロの距離で、高速で半日で行けるので、お昼前に出れば、夕方には到着できます。
フランスでもバカンスの時期で、8月は土日が重なると渋滞になるので、平日の移動がいいです。
島は温暖な気候でミモザの島とも呼ばれることもあるくらいです。
島と本土を繋ぐ海に隠れた道路のゴア
干潮時には道が見えます。このときに、本土と島を行き来できるのですが、

ここの貝を採りにきたりして、水面が上がってきたりと、そんな時は避難所に登るのです。

このゴアの道、パッサージュと言っていますが、干潮時に道が現れる現象は、世界で唯一と言っています。
実際不思議な現象です。
島と本土を繋ぐ橋
本土に一番近いのがバルバトルで、ゴアのパッサージュを通行しても、橋を渡ってもバルバトルへ到着します。

白い壁の家

この島の様子はのどかで、家が平屋で、家の周りには電線があったりで、昔ながらの雰囲気がありで、都会の喧騒とはほど遠い環境です。
ノアールムーティエ島の魅力はというと、その素朴さです。 ツーリストがあまり多くなると、海岸が汚れたりで、魅力が半減ですが、まだまだのどかなのです。
とは言え、ツーリストは特に、7月や8月は島の人口が倍になるとも言われ、実際に秋や冬の間とは様子が全く違います。

ツーリストは、バカンスでひと月くらい家を借りて、自炊をして滞在を楽しむのです。
スーパーでも、地元の八百屋さんやカキ屋さんで買い物をして食事を作り、家のテラスでの食事は魅力です。
自転車ツーリストとサイクリング
ツーリストと言えば自転車ツーリストというくらい、ひと月も滞在すれば、自転車で移動するのが便利ですね。
自転車のパーツのデライヤーは、ほとんど「シマノ」製品です。
ノワールムティエ島から50キロくらいのところに、マシュクールという町があり、ジタンの自転車工場があります。
【自転車とShimano】
— パリジャーナル(Sakurako) (@sakurakoparis) August 29, 2021
フランスで売っている自転車のパーツは「Shimano」製が多いです😊
変速機チェンジ(dérailleur)にShimanoの名前が!
かっこいい💚💞💕
Noirmoutierノワールムティエ島で🎵 pic.twitter.com/Vmusf19FqV
ノワールムティエ島の塩とジャガイモ
ノワールムティエ島の産業はというと、やはり観光ですが、塩とジャガイモの農産物も定評があります。
ノワールムティエ島のフルール・ド・セル
ノワールムティエ島の塩はフルール・ド・セル (fleur de sel) と言われ、フランス語で、「塩の精華/精髄」を意味し、良質の塩田から取れる大粒の天日塩のことです。

その他に、フランスゲランドおよびレ島のものも有名ですが、ここのフルール・ド・セル がいくつかのメーカーのバターに使われています。
このフルール・ド・セルは天日製塩法にて作られ、フランス語でマレ・サラン (marais salants) といい、塩田に海水を引き込んで作ります。
水分を蒸発させ、表面にできる大きな結晶でできた塩です。

塩ばかり売っている専門店もあるくらいです。通常1mm以上の大きさがあります。
フルール・ド・セルは高級品で、使っているメーカーは、グラン・フェルマージュ(Grand Fermage)や、ベイユヴェール(Beillevaire)です。
フルール・ド・セル入りの半塩タイプのバターです。

ベイユヴェールのバターは、マシュクールに工場があります。 このメーカーは、生バターで出していますが、値段も高めで、このノワールムティエのフルール・ド・セルを使っています。


マシュクールには、ベイユヴェールのバター工場もあります。
ノワールムティエ島のジャガイモ

夕ご飯に、友人宅でジャガイモがでてきました。
ゆでたてのジャガイモに、ヨーグルトクリームのアレンジでした。
ノワールムティエ島の海老狩り
満潮と干潮の境目に水が引き、そこに海老が現れます。
網でドドドと拾えます。

ノワールムティエ島の美しい景色
最初にお伝えしましたが、ノワールムティエ島には、ノワールムーティエアンリル、バルバトル、レピンヌ、ラゲリニエールという4つのコミューンがあります。
面積は49km2で、海岸線は本当に綺麗です。




ノワールムティエ島のまとめ
友人から誘われて行ってきた、ノワールムティエ島の様子をご紹介しました。
まだまだ、素朴さが残る島です。
買い物をしに、スーパーまでいく途中に道で人に会うと、ボンジュールと挨拶をします。
この感覚はもうパリではありませんし、自転車でゆっくりと島を駆け巡れるのも魅力です。
パリからは、直通バスはでていないのですが、ナント市からはバスがあります。
レンタルのアパートもありますが、夏場は値段が高いです。 ツーリスト事務局でも問い合わせができます。
➡Rue du Général Passaga, 85330 Noirmoutier en l'Ile · 電話番号 02 51 39 12 42
となっています。
機会があれば、行ってみると、リフレッシュになるのは間違いないです。
太鼓判😊😊