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パリジャーナル・フランス語

フランス語と英語、どちらが難しい? 中学英語を基礎にフランス語学習を有利に進める方法

フランス語と英語、どちらが難しいのかは、学習者の母語や既存の言語知識によって変わります。

日本人の場合、中学で学んだ英語の知識を活かせば、フランス語学習を効率的に進められる部分が多くあります。

この記事では、

  1. フランス語と英語の難易度比較
  2. 中学英語がフランス語学習にどう役立つか
  3. フランス語学習をスムーズにする具体的な方法

について解説します。

 

中学英語を基礎にフランス語学習を有利に進める方法

英語とフランス語

Sakurakoのフランス語勉強部屋は【パリジャーナル】の中のフランス語学習に特化したブログです😊

【併せて読みたい】

1. フランス語と英語、どちらが難しい?

▶ 英語の難しさ(日本人から見た場合)

  • 発音:英語の「L」と「R」の区別、子音の連結(例:"world"の「rl」)、強弱アクセントの複雑さ。
  • 文法:不規則動詞(go → went → gone)、冠詞(a/an/the)の使い分け、前置詞の多様性。
  • スペルと発音の不一致:"knight"(ナイト)、"through"(スルー)など、読み方が予測しにくい。

▶ フランス語の難しさ(日本人から見た場合)

  • 発音:鼻母音(on, in, an)、リエゾン(単語同士のつながり)、無音の子音(例:"paris"は「パリ」ではなく「パリ」)。
  • 文法:動詞の活用が複雑(6つの時制×6つの主語)、性(男性/女性)と数(単数/複数)による形容詞・冠詞の変化。
  • 語順:英語と似ているが、否定文(ne ... pas)や疑問文(est-ce que)の構造が独特。

▶ 難易度比較の結論

項目 英語 フランス語
発音 中程度(L/R、アクセント) 高(鼻母音、リエゾン)
文法 中程度(不規則動詞、前置詞) 高(動詞活用、性・数一致)
語彙 低(日常会話で簡単な単語が多い) 中(英語と共通単語も多い)
読み書き 高(スペルと発音の不一致) 中(発音通りに書けるがアクサンあり)

→ 総じて、フランス語の方が文法と発音の面で難易度が高いと言えます。しかし、英語を既に学んでいる人は、フランス語学習で有利な点が多いのです。


2. 中学英語がフランス語学習にどう役立つか

中学英語をマスターしていれば、フランス語学習で以下のようなメリットがあります。

① 英語とフランス語の共通点を活用できる

フランス語と英語は同じインド・ヨーロッパ語族に属し、多くの単語が共通しています。

英語 フランス語 意味
nation nation
animal animal 動物
important important 大切な
information information 情報
telephone téléphone 電話

→ 約30%の英語単語がフランス語と似ているため、語彙学習が楽になります。

 

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② 基本的な文法構造が似ている

  • SVO(主語-動詞-目的語)の語順
    • 英語:I eat an apple. → フランス語:Je mange une pomme.
  • 疑問文の基本構造
    • 英語:Do you like coffee? → フランス語:Est-ce que tu aimes le café?
  • 時制の概念
    • 過去形(passé composé)は英語の現在完了(have + 過去分詞)に似ている。

→ 英語の文法知識があれば、フランス語の文法も理解しやすい。

③ 発音の基礎が応用できる

英語の発音練習で身につけた口の動きは、フランス語でも役立ちます。

  • 英語の「th」(think) → フランス語の「s」(son)
  • 英語の「sh」(she) → フランス語の「ch」(chat)
  • 英語の「j」(jump) → フランス語の「j」(je)

→ 英語で発音練習をしていれば、フランス語の発音も比較的スムーズに習得できる。


3. 中学英語を基礎にフランス語学習を効率化する方法

① 英語の単語からフランス語を覚える

「英語 → フランス語」の単語変換表を作り、似た単語から覚えましょう。

英語 フランス語 発音(カタカナ)
color couleur クルール
hotel hôtel オテル
music musique ミュジック
possible possible ポッシブル
reservation réservation レゼルヴァシオン

→ 英語の単語帳を見ながら、「フランス語ではどう言う?」と調べてみるのも効果的。

② 英語の文法知識をフランス語に応用する

英語の文法 フランス語での応用例
be動詞(am/are/is) être(エトル) → Je suis (私は~です)
現在進行形(ing) en train de + 動詞 → Je suis en train de manger.
過去形(ed) passé composé(複合過去) → J’ai mangé.
未来形(will) futur proche(近接未来) → Je vais manger.

→ 英語の時制をフランス語に置き換えて練習する。

③ 英語のリスニング力をフランス語に活かす

  • 英語のリスニングで鍛えた「音の識別力」をフランス語にも応用。
  • シャドーイング(聞こえた音を真似する)を英語と同様に行う。
  • YouTubeやPodcastでフランス語の簡単な会話を聞く。

→ 英語学習で使った教材(例:NHKラジオ)のフランス語版を探す。

④ 英語の学習法をフランス語に取り入れる

  • 単語カード(フラッシュカード) → 英語とフランス語を両面に書く。
  • 日記を書く → まず英語で書き、その後フランス語に訳してみる。
  • オンラインで会話練習 → 英語で使ったアプリ(HelloTalk、Tandem)でフランス語も学ぶ。

→ 英語学習で効果があった方法をフランス語にも適用する。


4. フランス語学習でつまずきやすいポイントと対策

つまずきポイント 英語との違い 对策
動詞の活用が複雑 英語は主語によって変化しない(I/you/we eat 活用表を暗記し、毎日声に出して練習
冠詞(le/la/les)の使い分け 英語はthe/a/anのみ 名詞と一緒に冠詞を覚える(例:le livre(本)、la table(テーブル))
否定文(ne ... pas) 英語はdon’t/notのみ 「ne」と「pas」で動詞を挟むを徹底する
発音(鼻母音、リエゾン) 英語にはない音 発音記号を確認し、音声教材で繰り返し聞く

まとめ:英語知識があれば有利!

  • フランス語の方が文法と発音は難しいが、英語との共通点を活かせば学習効率がアップ。
  • 中学英語の単語・文法・発音練習がフランス語学習の土台になる。
  • 英語の学習法(フラッシュカード、シャドーイング、日記など)をフランス語にも応用する。

→ 英語ができる人は、フランス語学習で「もう一つの言語」を身につける絶好のチャンス!

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