フランス語の「mariage blanc」ってどんな意味?
Sakurakoのフランス語勉強部屋は【パリジャーナル】の中のフランス語学習に特化したブログです😊
フランスのマイノリティー社会の不満がデモや公共物への落書き等で表現されています。
「mariage blanc」は偽装結婚です。
結婚問題もこのマイノリティー社会を反映している現実です。
【mariage blanc】
mariage blanc(マリアージュ・ブラン)は名詞で、偽装結婚のことです。
英語では、これを「sham marriage」と、恥ずべき結婚と言っています。
フランス語の方がソフトですね。
偽装結婚がなぜあるかと言えば、富めない国から、富める国への人口移動によるものです。
富める国などの言い方を数字化すれば、GDP(国内総生産)の高い国になります。フランス語ではPIB。
自国では、生活ができないから、国外へ行き、そこで得た収入の一部を自国の家族へ送金するということもあります。
自国では生活できないどころか、身の危険もあれば、国外に脱出するしかありません。
日本のように治安が安定しているわけではない国が多々あります。
行った先の国に移民として受け入れられ易いのは、高学歴の移民ですが、低学歴の移民は大変です。
医師の資格を保持者など、行った先の国で即戦力となるものですので、歓迎されて滞在許可証も発行され労働できやすいです。フランスではその他に、料理人があります。
フランスではアフリカからきているシェフが多いです。
ところが、低学歴の場合や、求められている職種でないと、滞在許可証の入手は簡単ではありません。
まして、そのような人がフランス人を愛してしまい、またフランス人もそんな滞在許可証をもっていない人を愛した場合はどうなるのでしょうか。
愛があれば、結婚するのは通常の形です。
ところが、ここでも、PIBが低い国の移民が、フランス人と結婚したい場合は、偽装結婚でないかチェックがあります。
フランス人と結婚すれば、フランス人として帰化も可能です。
これは、外国人側がフランス人と結婚することで受けかられる恩恵です。
フランスでは、偽装結婚は事実あります。
フランス人の方は、そんな外国人と結婚をして籍をいれることで何十万円かの一時金を手にいれるから
するという、金銭的な問題からする人もいます。
ある意味で、需要と供給があると言えます。
では、どのくらいの偽装結婚があるかのデータは?というと、それがないのです。
元々結婚は、愛があるから結婚ということですので、愛を数字化はできませんし、アンケート調査に答える人もないのでしょう。
- 愛があるか、
- 知り合ってどのくらいの期間が経っているのか、
- 結婚後の生活の目途があるのか、
など、警察で調べられ、
偽装結婚のチェックは厳しくなっています。
偽装結婚と判断された時点で、軽犯罪とみなされ、外国人は国外追放、また助けた方も罰金対象となります。
【mariage arrangé】
もう一つの結婚で
「mariage arrangé」政略結婚があります。
日本語にすると、見合い結婚とも言われていますが、フランスには見合い結婚はないですので。
偽装結婚は非合法ですが、この政略結婚は合法です。
両家の都合で子供を結婚させるのは、中世からずっと使われている正当な結婚です。
愛を図ることができないことで、偽装結婚は軽犯罪で、政略結婚は合法とは、どうも不均衡ですが、現状はそうなっています。
警察で、愛という尺度を数字化できない限り、この不均衡は続くということなのでしょう。
マイノリティーとしての生活が改善されるには、その自国のPIBが上がるまでです。
あと何百年かは、かかるのでしょうか。
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