フランス語のParité(パリテ)とよくききますね?
フランス語で「平等」や「同等性」を意味する言葉ですが、現代のフランス政治においては「男女同数制」という特別な意味を持つ重要な概念となっています。
早速みてみましょう。
フランス語「Parité」の意味と用法解説
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フランス語Parité(パリテ)は、「平等」や「同等性」を意味します。
フランス政治においては「男女同数制」となり、政治公約にする政党がでています。
パリテの歴史的背景
思想的起源
パリテの概念は、1989年にフランスの社会学者シルヴィアーヌ・アガサンスキーとフランソワーズ・ガスパールによって提唱されました。彼女たちは、従来の「平等」概念では女性の政治参加が十分に進まないとして、より積極的なアプローチとして「パリテ」を提案しました。
法制度としてのパリテ
憲法改正
1999年、フランス憲法第3条と第4条が改正され、「法律は政治的権限の行使および職業・社会的責任への男女の平等なアクセスを促進する」という条項が追加されました。これにより、パリテの憲法的根拠が確立されました。
具体的な法律
2000年6月6日法(パリテ法)
この法律により、以下の選挙でパリテが義務化されました:
- 地方議会選挙(3,500人以上の自治体)
- 地域議会選挙
- 欧州議会選挙
候補者リストにおいて男女を交互に配置することが義務づけられ、違反した場合は国庫補助金の削減という制裁が課されました。
パリテの効果と成果
政治文化の変化
パリテの導入は数値的変化だけでなく、政治文化そのものにも影響を与えたといえます。
地方レベル
- 地域議会:女性議員比率が約48%(2015年)
- 県議会:男女完全同数(制度上)
- 市議会:大都市部で女性議員比率が約40%
国政レベル
- 国民議会:2022年選挙で女性議員比率37.3%
- 上院:2017年選挙で女性議員比率34.8%
ただ、パリテが「数の平等」に重点を置きすぎて、政治家の「質」や「能力」を軽視しているという批判があります。ただし、この批判に対しては、従来の男性中心の政治システムでも「質」や「能力」が必ずしも適切に評価されていたかという反論もあります。
例文(初級レベル)
1. 政治における男女同数制
La parité homme-femme est importante en politique.
男女同数制は政治において重要です。
Ce parti respecte la parité dans ses candidatures.
この政党は候補者選出において同数制を尊重しています。
2. 一般的な平等・同等性
Il faut établir la parité des salaires.
給与の平等を確立する必要があります。
La parité des droits est fondamentale.
権利の平等は基本的なことです。
3. カジュアルな表現
Dans notre association, on essaie de respecter la parité.
私たちの協会では、同数制を尊重するように努めています。
La parité, c'est bien en théorie, mais en pratique c'est plus compliqué.
同数制は理論的には良いですが、実際にはもっと複雑です。
まとめ
フランスではパリテは、政治や企業における男女平等を実現するための革新的な制度として、確実な成果を上げています。
ただ、同時に、人数の同数を尊重で、優秀な人材の採用を阻害する場合がありまあす。
まあ、でもすすんではいますよね。
ではでは~
以上です。
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