フランス語を学んでいると、
- 複合過去(passé composé)、
- 半過去(imparfait)、
- 大過去(plus-que-parfait)
の使い分けで迷うことがありませんか?
これらの過去形はそれぞれ異なる場面で使われ、適切に使い分けることで、より自然で正確なフランス語を話せ、理解できるようになります。
この記事では、複合過去がどんな出来事を表すのか、半過去がどのような状況を描写するのか、そして大過去がどの場面で登場するのかを分かりやすく解説します。
使い方をみてみましょう。
「初心者必見!フランス語の複合過去から半過去、大過去まで使い方を徹底解説」
- 複合過去(passé composé)、
- 半過去(imparfait)、
- 大過去(plus-que-parfait)
を状況に応じて使っていきましょう。
Sakurakoのフランス語勉強部屋は【パリジャーナル】の中のフランス語学習に特化したブログです😊
過去形を理解するには、まずは現在形からみていきます。
Allerという動詞を使ってみます。
Allerの現在活用
Allerは行くという、往来発着のER動詞で、活用は以下の通りです。
Présent (現在形)
- Je vais .
- Tu vas .
- Il va .
- Elle va .
- Nous allons .
- Vous allez .
- Ils vont .
- Elles vont.
Allerの過去形・複合過去
複合過去は、主に過去の出来事や完了した行為を表します。日常会話でもっとも一般的に使われる過去形です。
過去の習慣ではなく、一度だけの出来事です。
助動詞(avoir または être)を現在形で活用。
多くの動詞は avoir を使います。
移動や状態の変化を表す動詞(例: aller, venir, arriver, partir)や代名動詞(例: se lever, se coucher)は être を使います。
今回はAllerですので、Etreと活用させます。
過去分詞を動詞に応じて作成し、必要に応じて性・数一致を行う(特に être を使う場合)。
→ Hier soir, je suis allé(e) au café.
(昨晩、私はカフェに行きました。)
→ Hier soir, tu es allé(e) au cinéma.
(昨晩、君は映画館に行きました。)
→ Hier soir, il est allé chez son copain.
(昨晩、彼は友達の家に行きました。)
- • Elle va chez le coiffeur.
→ Hier soir, elle est allée chez le coiffeur.
(昨晩、彼女は美容院に行きました。)
- • Nous allons au restaurant.
→ Hier soir, nous sommes allé(e)s au restaurant.
(昨晩、私たちはレストランに行きました。)
- • Vous allez à l’exposition du Louvre.
→ Hier soir, vous êtes allé(e)(s) à l’exposition du Louvre.
(昨晩、あなた/あなたたちはルーブル美術館の展示会に行きました。)
→ Hier soir, ils sont allés à la police.
(昨晩、彼らは警察署に行きました。)
- • Elles vont au grand magasin.
→ Hier soir, elles sont allées au grand magasin.
(昨晩、彼女たちはデパートに行きました。)
となります。
複合過去は、過去の1点をさし、行動や動作が完了しています。
それにたいし、半過去という時制は、数年なり継続した行為を示す時制です。
Allerの過去形・半過去
Imparfait (半過去形)は、過去分詞を伴いませんので、助詞Etreもなしのかつようで、○○していたというものです。
→ Quand j'étais jeune, j'allais au café.
(私が若かった頃、私はカフェによく行きました。)
→ Quand tu étais jeune, tu allais au cinéma très souvent.
(君が若かった頃、君は映画館によく行きました。)
Allerの過去形・大過去
大過去は、過去の出来事よりもさらに前に起こった出来事を表します。つまり、過去における「過去完了」のような役割を果たします。
過去のある時点より前の出来事や状況をさします。
助動詞(avoir または être)の半過去形 + 過去分詞
助動詞(avoir または être)を半過去形で活用。
過去分詞は複合過去と同様、動詞の性・数に応じて性数の一致をさせます。
être を使う場合:
Elle était partie avant mon arrivée.
(彼女は私が到着する前に出発していました。)
- →Quand je suis arrivé(e), tu étais allé(e) au café.
(私が到着したときには、君はカフェに行っていました。)
- → Quand je suis arrivé(e) ,tu étais allé(e) au cinéma.
(私が到着したときには、君は映画館に行っていました。)
これでわかるように、複合過去よりも、大過去の方が、時制が前で、複合過去の時点の行為までに、大過去の行為は終わっています。
【フランス語の複合過去から半過去、大過去まで使い方を徹底解説のおすすめ動画】
www.youtube.com
まとめ
- 複合過去(passé composé)、
- 半過去(imparfait)、
- 大過去(plus-que-parfait)
の使い分けはでくると、リスニングで迷うことはなくなります。
これらの過去形はそれぞれ異なる場面で使われるのがわかり、適切に使い分けることができるようになります。
こちらの動画もご参照ください。
➡フランス語の初心者のための聞き流しフレーズ100選