Sakurakoのフランス語勉強部屋

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フランス語過去形【AvoirとEtre】を使い分けた複合過去

フランス語文法で、複合過去が難しいと感じるのは、助動詞AvoirとEtreを使い分けをすることです。

複合過去は過去の1点の出来事を表現するだけですが、ただ助動詞AvoirとEtreを使い分けが、引っ掛かりやすいのですね。



みてみましょう。


複合過去の助動詞AvoirとEtreを使い分け

 
複合過去は、時系列で大過去よりは直近、過去という時に流れで、ある時点の行動、事象を表しています。

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複合過去の理解で難しい点

複合過去の構図=助動詞の現在形+過去分詞です。 その中で助動詞の使いわけが難しいと感じるのですね。

複合過去でひっかかるのは何故か

一度ロジックを理解するとなんということもないのですが、使いこなすまで助動詞の選択がスムーズではないのです。

というのも複合過去とは、 「être」または「avoir」を助動詞の現在形+過去分詞 で過去の1点の行動を表わしています。

「être」または「avoir」を助動詞のどちらを使うかは動詞によって決まります。

どちらを使うか、覚えるということです。

複合過去でAvoirとEtre助動詞を使う

覚え方として、「aller」や「venir」などの一部の動詞は「être」を使用し、それ以外の多くの動詞は「avoir」を使用します。

複合過去で過去分詞の一致がある

過去分詞の一致というのは、主語に応じて過去分詞の性数が一致します。

それも助動詞が「être」の場合のみ、過去分詞は主語の性別と数に一致させる必要があります。

例えば、「Elle est allée」(彼女は行った)では「allée」は「elle」に一致しています。

助動詞が「avoir」の場合でも、直接目的語が動詞の前に来る場合は過去分詞が目的語の性別と数に一致します。例えば、「Les pommes que j'ai mangées」(私が食べたリンゴ)では、「mangées」は「les pommes」に一致しています。

複合過去の過去分詞の不規則変化

多くの動詞には不規則な過去分詞形があります。

助動詞としてつかわれる、「avoir」の過去分詞は「eu」、「être」の過去分詞は「été」です。

かなり不規則変化をしています。

「avoir」と「être」の2つの助動詞を使う動詞

複合過去の文を作る際には、主語、助動詞、過去分詞をくみたてます。 フランス語文法で、助動詞「être」を使うと覚えた動詞は、往来発着の動詞と覚えたはずです。

ところが「être」だと思った往来発着の動詞が、Avoirの動詞を使う場合があります。

ではその規則をみてみましょう。

フランス語の過去分詞の語尾変化

複合過去の助動詞の「être」か「avoir」の使いわけは、本動詞が、自動詞か他動詞かの違いです。

複合過去でEtre助動詞を使う

場所の移動や変化を表す動詞(17一般的な動詞): 例: aller(行く), venir(来る), entrer(入る), sortir(出る), arriver(到着する), partir(出発する), monter(登る), descendre(降りる), naître(生まれる), mourir(死ぬ), などです。

それと、代名動詞(動作主が自分自身に対して行う動作を表す動詞)には、Etreが助動詞で使われます。 例: se lever(起きる), se laver(洗う), se coucher(寝る), など

複合過去でAvoir助動詞を使う

そうすると、Avoirを使う場合は、Etre以外ということです。

複合過去でAvoirとEtre助動詞を使う

ところが、AvoirとEtre助動詞量を使う動詞があります。

「monter」(登る、乗る)は助動詞「être」と「avoir」を使います。

Elle est montée au deuxième étage. (彼女は2階に上がりました。) この場合、「monter」は場所の移動を意味します。

助動詞「avoir」を使う場合は、Elle a monté les bagages au deuxième étage. (彼女は荷物を2階に運び上げました。) この場合、「monter」は物を運ぶ動作を意味します。

そのほかの動詞「descendre」(降りる、下ろす) 助動詞「être」を使う場合

Il est descendu du train. (彼は電車から降りました。) この場合、「descendre」は場所の移動を意味します。

助動詞「avoir」を使う場合

Il a descendu les poubelles. (彼はゴミを下ろしました。) この場合、「descendre」は物を下ろす動作を表しています。



Youtube動画で解説しています。 チャプターをご参照ください。

今回の複合過去は文法を詳しく解説しています。 練習問題付きのテキストはSakurakoサイト

【フランス語聞き流し】フランス語の動詞の活用・複合過去編(練習問題つき)

からダウンロードできます。 これまでダウンロードが無料になるCodeを毎回お渡ししていたのですが、Lineでなら、Codeもそのままついてきます。

公式Line https://lin.ee/hmGphhj に登録すると、これまでの動画のテキストが自動でダウンロードできます。

複合過去は最初は難しいと思います。 デキストには、練習問題もありますので、問題も解いて練習してください。

動画のテキストは、現在8つあります。 日本語とフランス語テキストと併せて、ご参考にしてください。

過去分詞の性数の一致は、数字を使った性数の一致と同じ考えです。 こちらの『初心者でも数字聞き流し!フレーズ数字編・あなたのフランス語は実は間違っています。』もご参照ください。

www.youtube.com

過去分詞の性数の一致は今後もよくでてきますので、動詞を把握してしまいましょう。

ではでは以上です。