フランス語の「plébiscite」ってどんな意味?
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フランス語の「plébiscite」 プレビシットという言い方があります。
男性名詞で、意味は投票です。
でも、投票って、
「 vote」もありますよね?
どう意味が違うのでしょうか。
【plébiscite】
plébiscite(プレビシット)は男性名詞で、投票のことです。
直接投票とも言います。
直接投票のことを、国民投票という言い方もあり、
憲法改正をするかどうかで、民意を問うというものです。
この「 plébiscite 」には、民意を問う国民投票という意味で、
①vote direct du corps électoral par oui ou par non sur une question clairement posée.
訳➡質問に、イエスかノーかと問う直接投票。
次の意味が、
②Procédé qui permet à un homme politique au pouvoir de demander à l'ensemble des citoyens de lui manifester sa confiance par un vote.
訳➡政治家などが、自分に対して信頼をしているかどうかと市民に対して問う工程。
①はいわゆる、référendum,(国民投票)と同じ意味です。
②は、①の手段を使い、自分を支持するかどうかをとうというものですね。
和訳になると、直接投票となってしまいますが、意味が違いますので、コンテクストで見分けてくださいね。
使い方の例を見てみましょう。
La socialiste, qui vient d'être réélue à la tête de la mairie de Paris, est vue comme une menace par la Macronie. Pourtant, elle hérite d'un sobriquet assez peu glorieux.
Elle rêvait d'un second mandat, elle l'obtient à l'issue d'un quasi plébiscite. Alors qu'on s'attendait à des résultats plus serrés,
引用先 https://www.msn.com/fr-fr/actualite/elections/
訳➡パリの市長に選ばれた社会党員(イダルゴ)は、マクロン党にとって脅威だ。とはいえ、あまりぱっとしないあだ名がつけられた。イダルゴは2期目の再選を夢見ていたが、この選挙ではほぼ、彼女への直接投票となってしまった感がある。実際はもっと接戦となると予想していたであろう。
このニュース記事では、実際は、直接投票ではないのに、ちょっともじって
「plébiscite」を直接投票のように言っています。
去年は中道であるマクロン党から立候補したアニエス・ビュザン候補が惨敗でしたので、票割れもなく、そのままイダルゴ候補へ得票が行ったということです。</pアニエス・ビュザンの惨敗は">アニエス・ビュザンの惨敗は第1回目の投票で失言があり、それを引きずり第2回投票で完全な惨敗となりました。
ただ、社会党のイダルゴ現職が市長に再選したのは事実ですが、緑党の得票が目立った選挙でした。
マクロン党にとって、社会党が脅威というよりも、緑党との協力が余儀なくされなくなります。
ですので、イダルゴ現職の「plébiscite」への直接投票とは違いますね。
この、「plébiscite」は
動詞plébisciter もあり、
○○ être plébiscité という言い方もあります。
意味は好むです。
ではでは以上です。