フランス語の「rouer de coups」 ってどんな意味?
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フランス語で「ルエ・ドゥ・ク」という言い方があります。
「rouer de coups」と書きます。
たまにそんないい方をききますが、あまり聞きたくないです。
フランスのバイヨンヌとい市の出来事で、バスの運転手さんが亡くなりました。
去年の夏の話しでした。
「rouer de coups」
意味は殴る、蹴る、で、「rouer de coups」と書きます。
普通の殴るや蹴る、というより、執拗さがある言い方です。
事のおこりは、バイヨンヌという都市で、バスの運転手さんが、バスに乗った若者に無賃乗車を注意をしたことです。
バスに無賃乗車した若者に、バスの運転手さんが、
と注意をしたところ、
若者がその運転手さんへ、殴る、蹴るをし、最終的に運転手さんは脳死となりました。
犯行を行った若者は、2人のようで、バスに中なのか、バスから引きずりおろされたかはわかりません。
どのくらいの時間だったのかもわかりませんが、病院へ搬送されてからは、脳死状態だったということです。
ニュースにはリアルなことは書いていませんでした。
病院へ搬送された時点で、すでに脳死状態だったかもしれません。
フランスでは、脳死状態は、「死亡」していると判断され(植物状態と違います)。
ですので、若者の暴行で死亡はしていたのですが、体は生存していました。
その状態で、入院していたのですが、ご家族が延命措置は希望しないと
いうことで、約1週間して、死亡の措置をとったということです。
ショックな出来事ですし、勤務を一緒にするバス運転手さん達にとってもショックなことです。
運転手さん達は、危険回避で
勤務ボイコット(le droit de retrait )をしていました。
コロナウイルス感染がひどい時には、ルーブル美術館の職員がこの勤務ボイコットの権利を行使していました。
死亡措置を取ってから、すぐに内相はバイヨンヌへ出向きました。
●être en visite de
Le ministre de l’Intérieur Gérald Darmanin était en visite à Bayonne samedi
訳➡内相のジェラール・デルマナンは土曜日にバイヨンヌを訪問した。
問題は、殴り蹴った犯行を行った若者をどう措置するかで、
1週間前には、拘留中の若者を、
tentative d’homicide volontaire(殺人未遂)
としていました。
偶然にバスにのり、殺意があったわけではなかったからで。
しかし、最終的に死に至りましたので。
homicide volontaire(殺人)罪で裁くのが可能か?です。
野党からも、厳しい対処をするようにプレッシャーがかかっているのは事実で、
また、殺意があったかどうかも問題ですが、最終的に、殴る蹴るで殺人をしたことで、
殺意があったかどうかよりも、殺してしまったことをどう裁けるかです。
内相が現地に行き、フランスのバスの運転手さん達へ、必要な手段を施すと言ってはいましたが。
もともと法治国家においての、殺意があったわけではない人間を、殺人の意志があったとして
裁くことの困難さと、家族の痛みが問題になった事件でした。
以上です。
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