パッサージュの裏手の道
フランス語で「トレランス」という言い方があります。
内務大臣が
「 Tolérance zéro 」と言っていました。
トレランスの意味は寛容さ、許容力などです。
それが、ゼロというのは、全く寛容さがゼロということです。
今日内務大臣はどんな背景でこのような言い方をしたのでしょうか。
背景と使い方を見てみましょう。
フランス語のトレランスって何?
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【トレランス】
トレランス「Tolérance 」は、名詞で、
意味は、許容力や寛容さ、です。
形容詞は、tolérant で、寛大な、の意味です。
今日内務大臣が言った、
「 Tolérance zéro 」
は、「寛容さゼロ」という意味です。
これは、いままで警察官や機動隊員が市民への取り締まりで、地面に捕まえた人を伏せ、締め上げる行為をしてきた背景がありました。
この行為は、警察学校で訓練で教わる型で、不法ではありません。
しかし、その中で窒息死にまで至るということもなきにしもあらずで(証明が難しい)、息ができずに、「息ができない」と、された人が言っているようで、それがニュースにもなっていました。
そんな危険がある型を、これ以上もう行わないというものです。
これからは、もうしない、
「寛容さゼロ」、「余地ゼロ」=許されない、
というものです。
急な内務省からの発言に思えますが、USの「フロイドさん事件」以来、フランスでもマイノリティに対する警察官の暴行行為への反対デモが大きくなってきています。
土曜日には、フランス全土でコロナ感染があるにもかかわらず、デモ参加者が23000人にもいたりました。
デモが1週間で3回もあり、政府は非難をうけている「警察の暴力」について、見過ごすのかどうするのか。
もう回答をこれ以上先送りするわけにはいかなかった背景で、内務大臣が記者会見で答えたという形です。
この内務省の発言だけでは、デモが鎮静化とはならないでしょう。
また、
tolérant については、
Le gouvernement français devient moins tolérant avec les immigrés
訳➡フランス政府は、移民に寛容さがすくなくなった。
寛大な、の意味です。
また、«tolérance zéro» については、非常事態宣言などの状況でも、この言い方は使われていました。
●Nicolas Sarkozy réclame la «tolérance zéro» contre le «terrorisme»
訳➡二コラサルコジは、テロに対して寛容さゼロを言い渡す。
«tolérance zéro» contre le «terrorisme»
です。
では、では、
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