大統領制任期の「quinquennat」って何?
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「カンケナ」という言い方よく聞きます。
選挙が近づくと、なおさらです。
カンケナは、大統領の任期について言っています。
フランスの大統領の任期とは何年なのでしょうか?
「quinquennat」
「quinquennat」カンケナは大統領の任期の5年制のことです。
これでカンケナと発音します。カタカナにすると4つの子音ですが、フランス語では長いです。
今は大統領の任期はずっと7年でした。
それが5年制になったのは、2000年です。
ラルース辞典では
> Durée d'un mandat de cinq ans. (En France, la durée du mandat du président de la République a été ramenée à cinq ans [à partir de 2002] par la loi constitutionnelle du 2 octobre 2000.)
引用先 https://www.larousse.fr/dictionnaires/francais/quinquennat/65740
とあります。
訳は、2000年に法改正があり、2002年からフランス共和国の大統領の任期は、5年となった、
とあります。
ずっと7年制だったのが、2000年に5年制になったのです。
法改正をした大統領はシラクさんでした。
なぜ、7年から5年になったのかという背景は、ずばりシラク大統領が再選を願ったからです(^^♪
当時シラクさんは70歳です。
すでに高齢ですから、2期目の時点で5年なら再選されるだろうという目算があったのです。
そして5年制に変え法制化されたのですね。
それまでは、7年の任期で、
フランス語で「septennat」セプテナでした(^^♪
【septennat】
フランスではずっと7年の任期でした。
シラクさんの前のミッテラン大統領は2期在職していました。
1981年から2期大統領に就任していましたが、2期目はガンを患っていたのですが、公表もせず、辞職せずに2期目の7年を終えました。
大統領職には、60歳位からの就任が多く、何もなければ2期就任となり、5年の方が妥当とだとする世論もあったのです。
そんな考えもありますが、では6年ならどうなのとも思います。
マクロンさんの前のオランド元大統領は、第5共和政の大統領で、2期目に立候補しない大統領でした。
今のところ、2期目に再立候補をしなかったのは第5共和制で、彼一人です。
あまりの不人気で、2期目には立候補をしないことに決めたのですが、その後失業率が回復した状況から、6年制であれば在任中に成果が出せたので、6年制を提唱していますが、全く法制化される気配もありません。
大統領選挙の立候補は各政党で出そろいそうですね。
では、では、
以上で~す。