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フランス語の「le 18 juin 」ってどんな意味?ドゴール将軍とどんな関係?

 

フランス語の「le 18 juin 」の意味は?ドゴール将軍との関係は?

 

「フランスは戦闘には負けた、しかしフランスは戦争には負けていない」

  • bataille

 

  • guerre

 

 

と、ドゴール将軍が2つの戦の表現を使っていました。

bataille が戦闘で、ドイツ軍の優勢さに負け、フランスはすでに降伏しています。

guerre は戦争で、ドゴール将軍は、戦闘状況では負けているが、総合的にフランスは国際的な戦争では負けていない。

 

と、この呼びかけが、フランスの歴史上に残っています。

このドゴール将軍の呼びかけは、ドイツ軍の侵攻によりパリが陥落した6月17日の後の話しです。

 

ドゴール将軍はイギリスのロンドンに亡命し、イギリスの公共放送BBCを通じて、国内外のフランス人に対独抵抗運動(レジスタンス)を呼びかけたのでした。

 

とはいえ、フランスはすでに首都のパリはドイツ軍により陥落していましたが、フランス人有志にレジスタンスを呼びかけたのでした。

その後、6月21日にフィリップ・ペタン率いるフランス政府はドイツに休戦を申し入れ、ヴィシー政権が設立されました。

 

このドゴール将軍の呼びかけは1940年ですので、レジスタン状態が続き、終戦を迎えるのが1945年でした。

ドイツが欧州戦で降伏したのが1945年の5月8日です。

5月8日はフランス語で、「le 8 mai」と言われており、祝日です。

レジスタンスが続いたフランスは物理的には敗戦国でしたが、

最終的に国際的に歴史上フランスは敗戦国とならずに済んだのでした。

 

このドゴール将軍の呼びかけ戦略が功を奏したともいえますね。

ちなみに、この guerreの使いかたですが、比喩的な使い方もあります。

 

今年はコロナ感染で、フランスも非常事態宣言を言い渡した状態で、

マクロンさんが、国民に向けたメッセージの中で、

「Nous sommes en guerre 私たちはコロナウイルスと戦争をしています」と

なんどか戦争という単語を使っていました。

 

これには、ドイツの連邦大統領からクレームがあり、

「コロナウイルスは人類へのテストだ」といっていましたね。

戦争という単語の使い方は、どうもフランスでは、インテリ的使い方のようです。😊

 

 

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