Sakurakoのフランス語勉強部屋

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フランス語と英語はどっちが難しい?大人になってからの学習法

 

フランス語と英語と比べてどう?という答え、フランス語の方が難しいのではないでしょうか。 それぞれの言語には難しさがありますが、学び始めた当初に、たくさ~ん覚えるこことがあり過ぎて、挫折する人がいうのもフランス語の特徴といえます。

 

英語は中学の義務教育で勉強できます。 そのくらいの年齢で初めていれば、難しさも半減だったと思います。 英語と比べてどんな点でフランス語が難しいとのかと、大人になってからの学習法を見てみましょう。

 

フランス語と英語はどっちが難しい?

英語にない、フランス語特有の、動詞の活用、数字、リエゾンなど、難い点、

フランス語が難しい7つの理由をみてみましょう。

 

フランス語の数字が20進法で千単位

フランス語の数字は本当に厄介です。

日本の数字は「万単位」なのが、フランス語は、「千単位」です。

これは、英語もフランス語でも千単位で、日本語が万単位です。

 

例➡4万 (日本語)

quarante milles (フランス語)

 

日本語は、万単位

フランス語は、千単位で、40x千です。

 

ここまでなら、英語も一緒なのですが、

フランス語の数字が英語より難しいのは、20飛びになる点です。

 

フランス語では、1から100までの数字で

70=60+10 =soixante dix

80=20X4 =quatre vingt

90=20X4+10=quatre vignt dix

発音は、

「スワサント・ディス」

「キャトル・ヴァン」

「キャトル・ヴァン・ディス」

です。

 

英語なら、10が「テン」、80が「エイティ」と10づつ増えていくのが、フランス語では70と80では数え方がいきなり変わってしまいます。

それでいて、800は、「ユイ・ソン」と、8x100となり、

結局10台、100台で同じ公式が使えないので、覚える量が多いのですね。

 

【数字71から80までの発音のビデオです】

 

 

80のキャトルヴァンの発音は独特です。

 

 

フランス語の動詞の時制が多すぎ

それでも、数字はラジオ体操をするように、どんどんヒアリングをしていけば克服ができます。

しかし、これでもかと言わんばかりに、難解というのか、ややこしいのが、動詞の活用です。

動詞の活用は時制といって、英語よりはずっと覚えることが多いのです。

 

【フランス語の時制】

現在形(présent)

複合過去(passé composé)

直接方半過去(imparfait)

単純未来(futur)

条件法現在(conditionnel présent ○○ならという条件などよく使う)

接続法現在(subjonctif présent)

★大過去(plus-que-parfait)

★前未来(futur antérieur)

★単純過去(passé simple 歴史や小説で多く使うので、最後に覚えてもOK)

★前過去(passé antérieur)

★条件法過去(conditionnel passé)

★接続法過去(subjonctif passé composé)

★接続法大過去(subjonctif plus-que-parfait)

 

★がついているは省略して覚えなくてもいいですが、それ以外は日常の会話や、ラジオのニュースでてきます。

言えなくてもヒアリングには必要です。

 

ここまでででも、動詞の活用は英語より覚えることがあります。

 

フランス語の名詞に性別がある

英語に名詞の女性形と、男性形がないのが、フランス語では名詞に性別がある。

女性形か、男性の違いで、それにつく冠詞がかわります。

単語を

 

  • 女性名詞

 

 

  • 男性名詞

 

 

の性別の違いがあります。

例として、

太陽が le soleil (ル ソレイユ)ー男性名詞

月が  la lune(ラ リュンヌ)ー女性名詞

となっています。

 

全ての名詞を、まず女性か男性かでおぼえないといけません。

これを覚えないと、冠詞を間違ってしまいます。

 

フランス語の形容詞にも性別がある

そして名詞の性により、形容詞で修飾すると、形容詞も変化します。

英語なら、

the beautiful girl

the beautiful boy

 

と、形容詞は男の子でも女の子でも、 beautifulです。

ところが、フランス語では、

ハンサム、美男子とか、美人などは、

 

beau (ボー ハンサムな)

belle (ベル 美人だ)

と男性名詞か、女性名詞で形容詞が「beau」 と 「belle」というように、修飾する名詞の性別によって変化します。

ここでフランス語で覚える量が多くなります。

 

フランス語の動詞も性別変化する

名詞の変化で形容詞が変化するほか、動詞も性別で変化します。

Je suis allée au cinéma.(主語が女性ならEがつきます)

Je suis allé au cinéma.

意味は、どちらも私は映画館に行ったですが、主語が女性か男性で、動詞が変化します。

 

フランス語の文章の語順が厳格すぎる

○○を△△に渡したという場合、フランスでは順番が決まっています。

私は昨日映画館に行って、本を買い、友達にその本を渡した。

 

これを日本語では、

私は昨日映画館に行って、本を買い、その本を友達に渡した。ということも可能ですが。

フランス語は、語順が決まっていて、

Je suis allé au cinéma hier et j'ai acheté un livre et je l'ai donné à mon ami.

ここで、間接目的語と、直接目的語の順番が決まってます。

 

jl'ai donné le livre à mon ami.

je le lui ai donné.

となり、

je lui l'ai donné.

 

とはなりません。(😢)

 

フランス語の読み方には法則があり複雑

先ほどの「beau (ボー ハンサムな)」

の例ですが、

文字と発音の関係があり、それをしかかりと覚えないと読めません。

水、eau が「オ」の発音です。母音が3つもあるのでに、発音するとオのみです。

 

その他に、文字の最後の文字を発音するしないがあります。

「tout」と 「tous」の2つについてですが、

C'est tout ?「トゥ」

Ce sera tout ?「トゥ」

Je voudrais acheter tous.「トゥス」

意味は、どちらも全部ですが、片方のToutの発音は「トゥ」で、Tousは「トゥス」です。

決まり事もあるのですが、例外もあり、おぼえないといけないのが多いです。

 

フランス語の英語の発音、どっちが難しい?

フランス語の発音は英語より簡単?

フランス語の発音は難しいとは言われていますが、日本人にはさほど難しくないと思います。

実際私でもできています。

 

RとLの発音は違い、Rは慣れるまで難しく感じるだけで、半年もやっていれば、楽勝です。

モソモソと発音していれば、できますので。

まあそれでも、難しいのはあります。

 

発音は英語の方が難しいと思うのは、

次の3つの英語で全て日本語では「ア」です。

hat帽子で「ア」。「エ」と「あ」の中間の音。

hut小屋で、日本語の「ア」に近い。

hot暑い、熱い、「オ」に近い「ア」。

 

など、50音のカタカナの中間があり、言い分けが難しいです。

でも、考えてみたらフランス語にも、

blanc 白、

blond ブロンド

カタカナではブロンなのですが、フランス語では大分違います。

 

というわけで、発音は英語もフランス語も日本人には難しい部分がありますが、

でも、フランス語にかんしては、どちらかというとイントネーションが大事で、

同じ発音でも、文のイントネーションで、通じやすいです。

 

【アルベルト・カミュとマリア・カザレスの恋について語っている動画で、イントネーションが綺麗です】

 

 

フランス映画でフランス語を学ぶ

 

フランス語の韻を聞くには、映画でその雰囲気を感じ取れます。

【北ホテル】は マルセル・カルネ監督作品、

この映画は、心中を図る北ホテルへ到着した若いカップルと、

そこいる情婦とそのひも、との関わりを描いた作品です。

 

情婦役に、アルレッティ(ARLETY)、

ひも役にルイ・ジュヴェ( Louis Jouvet)が。

 

あまりにも有名な名台詞が、

名優2人のサンマルタン運河でのやり取りで、

 

ルイ・ジュヴェが、気分転換をしたい、(Je veux changer d'air )

と言ったことにたいし、

 

アルレッティが、気分転換と言われて、ショックを受け、

 

« Atmosphère ! Atmosphère ! Est-ce que j’ai une gueule d’atmosphère ? »

 

「雰囲気、雰囲気、私が雰囲気って顔しているっていいたいの?」

 

と、アルレッティが品のないトーンと、セリフを吐いたことで、

記憶にのこる名台詞となりました。

 

フランス語の発音やイントネーションに関しては、社会階級も影響しています。

このアルレティの話方はかなり庶民的なものです。

 

« Atmosphère ! Atmosphère ! Est-ce que j’ai une gueule d’atmosphère ? »

のフレーズはあまりにも有名ですので、暗記しておいてもいいと思います。

 

ジャン=ピエール・オーモン (出演), マルセル・カルネ (監督, 脚本), アナベラ (出演)

まとめ

 

英語と比べましたが、フランス語の方が難しいと言えそうです。

決まり事がすごく多く、それに例外もあります。

それを最初に覚えるのが大変です。

それと、英語と比べてもまず始める時期が遅いですので、時間がかかります。

しかし、発音や語順などは、ヒアリングを毎日していけばなれます。

フランス語は難しいと思われていますので、話せる人が少ないのも事実ですので、はなせるようになるとメリットは大です。